決意
大好きだったよ。
本気だった。
多分ね。
何処で道を間違ったのかな。
貴方に触れる度、言葉を聞く度、1人だと感じた。
隣にいるはずなのに孤独を感じたよ。
そんなはず無いのにね。
おかしいでしょ?
笑ってよ。
貴方の笑顔が好きだったよ。
貴方の声も、何もかもが好きだった。
世界中が最低だと言っても自分だけは違うって言える位。
でも、夢はいつか覚める。
お別れの時間なんだ。
貴方は何も感じないかも知れない。
この決意さえ気付かないかも知れない。
それでも決めたの。
もう諦めるって。
だってあまりにも哀しくて、あまりにも救いがなかったから。
ずっと頭の中では分かっていたんだよ。
でも、心が納得しなかった。
もがけばもがくほど糸は絡まって、身動きが取れなくなって、息するのも辛かった。
だけど、ここでおしまい。
この華は手折らなければ。
心は悲鳴を上げるだろう。
でも、華が咲いてしまったの。
咲いてはならない「悲恋」という名の華が。
壊れてしまうかも知れない。
それでも、決めたの。
貴方を諦めるって。
だから、さようなら。
愛おしくて大好きだった貴方。